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2013年10月29日 (火)

平成25年度文化庁芸術祭参加公演―青昇舞一夜―

地唄「雪」

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地唄「雪」はきっと私のlifeworkでしょう。舞う度に「雪」の女の思いが変化して行きます。それは、舞う毎に深く、清廉になって行きます。思いの深さがしんしんと降り積もる雪のように、、、雪の上に再びの雪を重ね、新たに積もりゆく雪はより清らかに深く、、、既に積もった雪の深さの厳しさの上に清らかで美しい思いの雪が降り注ぎ、過ぎた情念を清らかにして行きます。それは恰も夜桜が時空を超えてあの世とこの世を舞うかのよう。清らかに降り積もった雪の下に情念の埋み火は今も赤々と紅蓮の炎が揺れている。消えることのない紅き思いは桜と見紛う雪となって時空を超えて舞い上がる。

能を舞ふ「殺生石」

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「殺生石」九尾の狐の念。それは果たしてどこから来たのか、、、創り込む毎に「玉藻の前」の心の内が見え隠れして行きました。狐の化生としての念と幾重にも変化してきた女の心と、、、天竺、大唐、日本その折々に化生となって生きてきた心。幽かに感じることが出来たのは、化生でありながら思いの心は感じられて行きました。自らが化生として人間を貶め、獣、鳥類までも儚くして行くその心の底には微かに成仏を願う心を感じて行きます。九尾の狐の毒、化生した女の情そして成仏を願う思い。変化の中にある心。変化して行く心。能は神事として生まれました。今も能舞台は神事の舞台です。そこで演じられる演能は神事です。上方舞として舞う時もそれは変わりません。だからこそ「成仏」へ「悟り」へとの道を舞って行きたいと思います。

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2013年10月19日 (土)

青昇舞一夜の公演を前にして

今回の―能を舞ふ―「殺生石」は九尾の狐のお話です。「天竺にては班足太子の塚の神、大唐にては幽王の后褒姒と現じ。我が朝にては鳥羽の院の玉藻の前とはなりたるなり。」この化生の在り様を舞にして行きます。

性根に九尾の狐を持ちながら、前シテは優美な女人の姿で、、、幽かに九尾を感じさせて、、、後シテではその正体を現す、、、荒い所作も時折見せながら、玉藻の前の女人の様も感じさせる舞をと思います。

化生の部分と玉藻の前の女人の部分、変化を重ねながらついに消えて行く、、、、のかあるいは、、、との舞にして行こうと思っています。

深くドラマティックな能ですが、上方舞にして行くことの苦悩はいつもあります。未だ苦悩の最中です。

皆様にお越し頂いて是非ご覧になって頂きたく思います。まだまだチケットございます。よろしければ是非お出ましください。お待ちしています。

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2013年10月16日 (水)

寵深花風

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「寵深花風」と題された京都のあるHOTELでの秋の宴に伺いました。今回公演の司会をして下さる葛西聖司氏の司会での宴でした。

唄・杵屋東成 三味線・杵屋勝禄、今藤長三朗 笛・藤舎名生  案内・葛西聖司 という各界の素晴らしい方々の演奏とその案内でした。

葛西さんと打ち合わせを兼ねてお伺いをして、宴に出させて頂きました。上の写真は食事の時の中央に設えてある秋の花々、、、本当に美しかったです。

名生さんが一管で「月の敦盛」を演奏され、篠笛と能管で敦盛と義経の心情を吹いて行かれるとそこにはあの源平の合戦と戦の前の公達の心情が静かに伝わって来ました。

葛西さんの様々なお話によって演奏される曲目が非常によく理解できて秋の美しい一夜でした。


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