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2012年4月 8日 (日)

上方舞立花流舞の会報告

今回も朝から激しい雨、、、またまた公演開始にはすっかり上がり、青空が、、、でも朝からの雨で遠方の高齢の方々は来られるのが難しかったようで、残念です。
琵琶湖の畔の素晴らしい舞台「大津伝統芸能会館」での公演は毎年身を引き締められます。この舞台で社中の公演が出来るのは本当に幸せに感じています。それぞれが思いも新たに舞台に向かいます。能舞台は神事の心構えでその舞台に臨む事が基本と心得ております。

立花流は創設致しましてまだ数年の流派ではございますが、伝統芸能「上方舞」を継承しつつ、新たな創作も発表して行きます。伝統を踏まえその伝統よりいでし物は、伝統を次世代へと、息づかせるものと成れるよう精進を重ねたいと存じております。
 立花流の社中の者は一年に一作品を手掛けています。それは、舞は「一幕の芝居」と位置付けている私の考えに因るのです。そこに登場する人間の心を芯から理解し、表現するには、単に舞を振りとして覚えるだけでは舞えません。その心に至るには振りを自らの細胞にしっかりと落とし込み、その上で初めて心の有り様が表現できるのです。其の為に、一年かけて一つの作品に取り組むんで頂いています。舞うと言う事は心を表現する事です。そこに新たな心を息づかせることです。自分ではない別の人間を生きさせるのです。其の為にまずは一年一作をとしています。すると、「先生前のあれをまたやり直したいんです。」「もう一度取り組みたいんです。」と言ってくれます。とっても嬉しい事です。舞うことに向き合うことは自分に向き合う事。そこからまた新たな自分を発見し、出逢う事になります。それは終わりのない新たな発見の連続なんです。今回の作品は秋の「京都府立文化芸術会館」で再度取組みます。また観て頂ければ嬉しく存じます。

私の「葵上」は作舞をし直しての舞でした。まだまだ途上ですが、六条御見所の心を、思いを表現し、お客様にお伝え出来る様に深めて行きたいと思います。
「雪」の振りを少し工夫致しました。待女の寂しさ、儚さ、底にある情念を、、、と思い変化をさせて見ました。舞う度に深め、固めて行きたい!!!そう感じています。
「曽根崎心中」今回は筑前琵琶の片山旭星さんとも共演です。旭生さんの琵琶にのせて、、、語りにのせて、、、舞わせて頂きました。お初の覚悟を、哀れさを、、、まだまだ工夫が必要に感じています。これから回を重ねながら、舞進めたいと存じています。
課題を残して、、、次回の舞台に精進します。

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