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2012年3月21日 (水)

地歌「葵上」

ここ二、三年ずーーっと考え続けていました。「葵上」を最初からやり直したいと、、、「六条御息所幻想」を舞いはじめた頃から今までの振り付け、解釈ではこの「葵上」は舞えないと、、、でも中々手につかず、、、どこからどのように手掛けたらいいのか、、、本当に暗中模索!!!その間も様々な公演、新作の創り、特に「能を舞ふ」を創めたころから振りが徐々に変化して行きました。音に舞を流されず、、、歌に舞を重ねずに、、、無音を大切に、、、無音の中にある心の音に舞う役の心を見出すようにして行きました。舞い過ぎず、、、振りを重ね過ぎず、、、そうして幾つかの作品を創って行きました。

その中でようやく手掛けようと思いました。再びの「葵上」

創り始めて新たに気づいたのは、六条の哀しみです。作舞にあたりながら私に迫ってくるのは六条の哀しみです。深い、言い知れぬ哀しみ、、、我が心の内の情念を我が身が抑えても抑えようとしても燃え上がる炎、、、留めようとしても留められぬ自らの闇の思い。

狂おしいほどに源氏にすがり、留め置いてとの和歌を詠む。

深き哀しみの六条、、、その狭間に見え隠れする凍るような情念、、、

やっと、仕上がります。でもきっとこれからです。今はこの「葵上」に対峙し、舞う事の時のはじまり。

地歌の「雪」もそうですが、舞う度に変化して行きます。そして、次第に振りが簡素になって行く、、、「葵上」も変化し続け、、、六条の心に迫って行きたい!!!

そう思います。終わることのない道です。

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