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2012年2月25日 (土)

いつも偶然

本当にいつも偶然に出逢います。ホノルル美術館の館長をしてらしたスティーヴ・リトル氏。

以前そのホノルル美術館に招聘して下さり、美術館の前庭のデルヴォ―の彫刻の前で舞わせて頂いた。

そんなご縁で私の「上方舞 立花流・書 芸術院」の顧問をずーっとして下さっています。

そのスティーヴが時折京都に来られます。私の長年の友人の私設ギャラリー「桃源洞」のオーナーの古い友人でもあります。もう故人になられましたが、この「G桃源洞」の創設者ディビット・キッド氏とも古い友人でいられます。

いつも何故か私が用事があって「桃源洞」にお邪魔すると、、、アメリカから来られているんです。今回は東京で仕事をされて「京都についたところです。」とそして、「明日ロスに帰ります。」と、、、

いつも優しい笑顔で迎えてくれます。

今はホノルル美術館からロスアンジェルス美術館の東洋美術のトップになられています。

専門が東洋美術。特に中国・韓国の美術に精通されています。日本の美術も江戸から以前の物にはとても詳しいです。

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いつお目にかかってもジェントルで優しい方です。

彼が描いたという「墨絵」を見せてくれました。かなりの数の作品ですが、とても深く不思議なエナジーを感じる作品でした。

「発表すればいいのに、、、」というと「いずれ美術館でやりたい。」と、、、

スティーヴの人柄と感性が美しく表現されていました。

表現するものは全て、作品も舞台もその人そのものなんですね。

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2012年2月20日 (月)

曽根崎心中

やっと本当にやっと「曽根崎心中」の台本仕上げました。たたき台は作っていたんですが、中々仕上げまでこぎ着けなくて、、、

一人立ちですので、語りの方に頼らせて頂いて創って行こうと思っています。

死にに行く身の思いを抱きながらも、共に死ぬる事の幸せも感じながら、、、

来世は来世こそは、、、の思いを込めて、、、この世で添えぬ思いを抱え、来世こそはの祈りを込めて、、、

――白き花びら散り行きて、極楽花に咲きし夢

     咲かずに散れば地獄花、闇に散りゆくひとひらの

         花に光し紅き紅、南無阿弥陀仏と舞い上がる――

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2012年2月18日 (土)

京の町に雪が、、、

お風呂場の出窓の向こうのスリガラスの窓に白いものが、、、

揺れるようにゆっくりと落ちて行く、、、あっ雪、、、京の夜に久しぶりの雪、、、

今夜は冷えるって、、、今年の冬は京にもあまり雪が降らなかったけれど、、、

私好きなのよね、、、京の夜に降る雪、、、寒いけれど、、、底冷えがするけれど、、、

今夜はワインにブルーチーズにコルトレーン!!!

以外に似合うのよね。京の雪の夜に、、、

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2012年2月14日 (火)

天守物語 再びの、、、

シネマ歌舞伎「天守物語」を幾たび観たでしょう。観るたびに新たな気づきと新たな学びが私を待ち受けていました。

海老蔵丈の図書之助は玉三郎丈の富姫が千歳百歳心に描き思い焦がれた愛しい男の具現を見たように感じています。

あの図書之助は富姫の心の具現ではないかと、、、妖しの幻の男ではないかと、、、そんな思いに到らせるほどに美しく妖しく清廉!!!

玉三郎丈の富姫の根底に深い哀しみが棲んでいる。それが何故なのか?あの獅子頭の前で息絶えた女性(にょしょう)の思いが富姫に潜んでいるのか?

それとも玉三郎丈の深さゆえの心なのか?

富姫は男と女を超えて孤高の心を描いていると、、、研ぎ澄まされた潔い心を、、、人の真の在り様を具現化した姿であると感じています。

舞台は既に終わり、映像でしか観ることが出来ない。にも拘らず、観る度に変化し新たな心が生まれ、新たな思いに到らされる。

そこに生きている!!!妖しく美しくこの世の者ではない程の美しさが変化し続けて息づいている。

修練を積み命を削るように思いを乗せて行くと到達しうる世界なのか?

この作品に手を染めることは、、、でも舞いたい!!!どこまで行っても葛藤の最中、、、

図書之助を生身の人間として登場させずに創ることが、、、今そんな思いでもいます。

この図書之助以外に図書之助は存在し得ない!!!

富姫も然り、、、然りです。当然そうなんです。

ならば幻としての図書之助ならば、、、対峙しない一人立ちならば、、、

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2012年2月 6日 (月)

天守物語

シネマ歌舞伎「天守物語」創りたい作品「天守物語」その為にもと、、、観てきましたが、、、鏡花の世界は歌舞伎の様式美、歌舞伎の間合いと台詞の声音の音域、高低、含み、息の間、目の動き、所作、その全てが見事な「天守物語」でした。玉三郎丈の富姫、海老蔵丈の図書之助。今、、、前後もこれ以上の配役はあり得ない!!!そう感じる程の美しさでした。

特に海老蔵の図書之助は富姫が「千歳百歳にただ一度、たった一度の恋だのに」と言わしめるほどの美しさでした。この世の者でない富姫が命に代えてとも思うほどの美しさが!!!

これ以上の図書之助はないでしょう、、、恐らく、、、

「富姫は女ではなく人間の覚悟、精神の具現化」とも思えます。生き様の美学、覚悟の美学、様々な思いを超え、見据えた後にある清らかな思い。

超えなければ得られない心。玉三郎の世界にある女とも男とも言えぬ、それさえも超えた先にある美しさが、、、女形の持つ不可思議な世界。

歌舞伎という何百年も生き続ける不可思議な艶なる世界。

そこに息づく女形と立役が醸し出すこの世の者とは思えない程の美しさ!!!

所作の一つ一つ、目の動き、足さばき、手の動き、声音、声とも息とも言えぬ音、、、修練を積み上げてこその美しさ!!!

しばらく時間の許す限り通います。

「天守物語」創りたいけど、、、作品にしたいけれど、、、とことん通って、学んで、その先に自分なりの答えが見つかると思います。見続けたその先にきっと、、、

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2012年2月 4日 (土)

埋もれている地歌

多くの地歌が埋もれています。唄われることなく、舞われることなく、、、実に多くの優れた地歌が埋もれています。

その一つ一つを舞って行こうと思います。舞われることなく、唄われることなく歴史の中に消えて行くことが、忍びないのです。

おこして行くことが「上方舞」に携わる舞手の仕事のように感じています。多くの歌にはその時代その時代に描かれる人の心が生きています。浄瑠璃から出でし物、能より出でし物、、、様々な作品が唄われることを待ち。舞われることを待っているように思います。

作品として残して行ければ、何かの折に人は気づき舞、唄い綴って行くと思います。

今までも社中の作品にも幾つかの隠れていた物を取り上げました。もっともっと急がねば、、、そんな思いに駆り立てられて、、、

先人の人たちの残してくれた命を繋ぐ事が今舞っている舞人の努めのように感じています。

今年は埋もれている作品を創って行こうと思っています。

私のHPのスケジュールの中に今年は幾つか上演を致します。

時間のかかる事ですが、、、lifeworkの一つです。

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