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2011年12月28日 (水)

茂山狂言「HANAGATA」

先日茂山狂言の若手狂言師による「HANAGATA」を観に行きました。

今年の終わりに早速の大笑い!!!

現代作家による新しい切り口の狂言、、、って言うよりも、、、芝居でもなく、狂言でもなく、パロディでもなく、、、、、まったく別の世界が繰り広げられていました。

随所にエスプリの効いた趣のある台詞なり所作なりが舞台に広がって行きます。

笑って観ているのに、、、凄い芸を観せて頂いたように感じていました。

凄いなって!!!皆さんの中に潜む芸の深さそれは若手と言えども何十年のキャリアを積んだ芸の深さでした。

茂山正邦、茂山宗彦、茂山逸平、茂山茂、茂山童司、各氏の積み重ねてこられた芸の鍛錬の凄さでした。

僅かな台詞、その間合い、呼吸、所作のメリハリ、決め、その一つ一つが何気なくされているのに奥行きが深いんです。

おそらく体の芯に培われた芸の力です。細胞に落とし込まれたその深さです。

大笑いしながら、、、感動しました。

来年も12月23日にされるそうです。

これは是非、是非観に行かねば!!!です。

品のいい笑いは人を幸せにしてくれますね。

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2011年12月15日 (木)

ロコへのバラード

Astor Piazzolla  の曲が散りばめられているタンゴショー「ロコへのバラード」

一時期気が狂ったようにPiazzollaを聞き続けた時期がありました。妖艶で、激しく、強く、、、でも何故かもの哀しい、、、そんなPiazzollaの曲とバンドネオンがたまらなく好きで、、、来る日も来る日も聞き続けて、、、

そのタンゴショー出演者が夫々にその道のプロフェッショナルの集まりでした。

タンゴ、歌、クラシックを基本としたダンス、、、そのすべてに研ぎ澄まされた技術と年月を重ねた努力、、、そして繊細な感性が舞台を昇華させて根底に流れる愛が美しく描かれていました。

タンゴは長年それを突き詰め肉体の血にも心にも沁みついた者が本当のタンゴを踊れる。

クラシックで長年鍛え抜かれたダンサーにはその一つ一つの形が迫力と共に迫ってくる。

歌を長年歌い続けダンスを芝居を肉体の細胞深くに埋め込ませた者にはその全てを包み超えようとする命が輝いていました。

本当のプロの仕事に出逢えた!!!観せてもらえた、、、そう感じる舞台でした。

生のピアノ、ヴァイオリン、ギター、コントロバスそして、バンドネオン!!!

上質のいい舞台に出逢えた!!!

心に感動と温かな優しい思いを抱きました。

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2011年12月 4日 (日)

末満健一作・演出「有毒少年」   そして、、、「天守物語」を舞ふ

ピースピットの所作指導をさせて頂いた主催者の末満健一さんの作・演出の公演を梅田の「ドラマシティ―」に観に行ってきました。東京の公演後の大阪公演です。

この作品は末満健一さんの出世作のようでもあり原点でもある作品のようです。

私は彼の作品の根底に流れている非常にピュア―で清新な思いが好きです。

今までにも幾つかの作品を観せて頂きましたが、舞台上で繰り広げられる芝居とは異次元の世界がその芝居の奥に存在している。

このなんとも知れない不可思議な奥行きに惹かれて行きます。

この世の現実と異次元の世界に潜む真実、、、その狭間に末満健一の世界を感じて観ていました。

それは役者、照明、音楽、美術、、、それが微妙に重なり合って息づいている世界。

舞台面で役者が芝居をしている、、、その奥に存在する異次元の美術、、、その異次元に存在する美術の世界が奇妙に命を持って息づいている。

その意味の持ちようがとっても魅力的に舞台を構成している。

私が長年温めていた作品泉鏡花の「天守物語」、、、何年考え続けていたんだろうか、、、と思える程ずーっとずーっと思いを巡らせて、、、でも中々に始動出来ずにいた作品です。

やっと本当にやっと「舞おう!!!」と思い始めました。

そして、脚本を末満健一さんに依頼しました。彼も非常に忙しい人なので、、、多分脚本が仕上がるには随分の期間がいると思います。

そこで、最近は様々な「天守物語」の資料を集めています。

やはり玉三郎丈の「天守物語」は凄い!!!です。

舞台の資料はあまりないんですが、、、来年シネマ歌舞伎で上演されるので、多分通い詰めると思います。

今現在、行き着いた所は、

「天守物語」の富姫は女形さんの役なんだと思います。女では表現しきれない摩訶不思議な存在感、妖気漂う色気は、女には表現しきれない部分であると思います。

この世の者でない魔界の存在。生身でない存在が生きた人間よりも人としての在り様が凛として美しい、、、

性別を超えて存在する美学。

玉三郎丈の写真集、花柳章太郎丈の写真集、様々な型や表現を勉強しなければ、、、

舞なので台詞は言いませんが、その台詞の声音は身に受けていないと、、、

脚本が出来てくるまでに私なりの「富姫」は創っておかなければ、、、

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