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2010年2月 2日 (火)

上方舞立花流舞の会

朝から美しい日差しと心地よい風のそよぎ、、、車にお弟子さん達の鬘を積み、私の衣装、鬘、化粧道具等等を積んで会場に着くともうスタッフの弟子達が待っていてくれて、全てリレー方式で楽屋へ、、、本当に助かります。こうして手伝ってくれるのってありがたいです。
皆「勉強です!!!」っていってくれますが、やはり感謝です。早速美術の福井泰三さんと簡単な打ち合わせ。で後は全て泰三さんにオマカセ!!(ホント頼りになります。彼は陶芸家としても画家としても素敵な作品を発表しています。)
早々に出演の弟子達に化粧の下準備の指示を、これまで5回ほど舞の化粧の練習をして来ました。私は自分の舞台は自分で化粧して出る。これは必須と思っています。化粧も芸のうちです。だから指導します。ただ一度には無理なんで、、、今回はまずは下地のみ、次回は全て出来るようにと思っています。で、下地はもう大丈夫なようです。一つ一つ階段を上って行けばいいと思います。皆素敵な舞台でした。夫々が課題を抱えながら賢明に努力したその跡が見える舞台でした。
私はそれがまず第一歩と考えています。

今回の地唄「長刀八島」前回から様々な能の舞台を勉強させて頂いて、まだまだ未熟ですが少しずつ固まってきました。義経の思い、修羅にありながら、修羅の中に身を置きながら、自らが覚悟して挑み、潔く戦の結果を身に受けた武士(もののふ)の姿。これからも舞続けたい作品です。

地唄「雪」、、、秋に舞う「井筒」を勉強しながら、世阿弥が夢幻能の中でも「上花」と位置づけている能「井筒」。情念の修羅の中にありし時も、それを越えて今ある消えぬ思いを抱きつつも、偲びながらひと筋に思う心を舞う。情念も修羅も最中にありながらその情念を越え、修羅を越えての美しい恋心、、、今回「雪」を舞う時に「井筒」の有常の娘の恋心と「雪」の女の恋心が一つに感じられました。それは高い精神性に導かれ女の覚悟を決めた美学でもありました。

風の舞「雪」―海に沈み行く雪― 西垣先生から最初に曲を頂いた時に「日本の海じゃない!!!そうロシア、、、バイカル湖、、、凍てつく冬のロシアのあの古代湖バイカル湖、、、そこに音も無く降り行く雪、、、、、」そう感じました。
その話を西垣先生にすると「う~~ん、確かに雪はロシアしか浮かばないんだよね。そうか、、、」って、
シンセの曲が生まれ、先生は「私の舞を見ながらギターは弾く」そう言われて、、、橋掛かりからの出に先生がギターを弾かれる、、、私は凍てつくロシアの吹雪の中を、、、バイカル湖の上を、、、多くの人が眠る湖底への鎮魂を込め、、、雪に溶け込み、、、雪になり、、、精霊になり、、、鎮魂の舞、、、祈りの舞を舞う、、、
いつか冬のロシアで舞いたい!!!
西垣先生の曲もギターも次元を越えて、遥かな時を行き交う美しく荘厳な演奏でした。
ご一緒させて頂けて感謝です。

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