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2009年3月 7日 (土)

マルグリット

幕開き、、、バックライトの中にシルエットに浮かぶアルマンとマルグリット、、、ほの暗いライトの中で終焉を予感させ、始まって行く、、、

舞台美術の素晴らしさ、ライティングの美しさにまず感動でした!!!

ヨーロッパの色彩、光、影、そして、装飾の数々、、、舞台美術が洗練されて、日本人の役者ばかりで構成されているのに、舞台上には戦時下のパリが存在していた。色の使い方に、ライティングに引き込まれていました。

そして、マルグリット(春野寿美礼さん)美しい声、、、でもそれ以上に心を伝えよう、マルグリットの思いを表現されようとするその心に惹かされました。1人で人生を生きてきた女、幾多の修羅場をくぐり、様々な生き様をして、今はドイツ軍将軍の愛人。芯のところで強い女。その芯にある怯まぬ強さと心の奥に潜む純粋な思いをとても美しく表現されていました。 それは感動的ですらありました。

その女が若いピアニストに惹かれ溺れてゆく、、、危険と知りながら、、、ピアニスト・アルマン(田代万里生さん)ほとばしる情熱が熱く、ひたむきな思いを告げていました。

そして、将軍オットー(寺脇康文さん)男としてドイツ軍の中で将軍にまで上り詰めた男!!!誇りも、権勢も、自信も絶大に持っている。その男がマルグリットを本気で愛し、彼女の心を、真実の愛を求めて、、、そして、破滅へと、、、愛すれば愛するほど破滅へと落ちてゆく男、、、良い役よね!!!その男を寺脇康文さんは、男の色香を含みながら実に魅力的に演じていられた。 良い!!!オトコ!!!

脇を固められているマルグリットの元マネージャー・ジョルジュ(横内正さん)重厚で、強かで、キャリアの凄さ!!!舞台全体が締まって行く、、、年輪を経た男の魅力!!!

若手三人のピエロ(山崎裕太さん)ルシアン(tekkan)アネット(飯野めぐみさん)夫々に役にはまっていて個性の調和がとても素敵でした!!!この三人が歩きながら唄う歌がいい歌なんです。この場面の舞台背景に浮かぶ映像が独特の世界を表現して、その映像の両サイドにある装置の壁の色彩が深いdeepなSILVERにdeepなGOLD、黒そこにブルーのライトとグリーンのライトが重ねられる。それはまるでデルヴォーの静寂とキリコの破滅が同居しているかのような、、、この芝居の終焉を見つめているかのような色合いに染められていました。

場面転換にコロスのように登場する。「Musicians」と呼ばれるシンガー達、、、この方がたが舞台を締めて行かれる、、、おそらく夫々にキャリア実力凄い人達なんでしょうね。

この人達の衣装も良い色なんです。女性が深いグレー、の色の変化に合わせて身に付けるスカーフ、襟などに見えるグリーンが粋で、、、そうマルグリットの衣装で真紅のベルベットのドレスの色、、、深い真紅に少しベースに黒を入れた血の色のような赤、、、美しかった!!!

曲が、心に迫る良い曲ばかりでした。何時かこのカンパニーで再演があればまた観たい!!!

舞台が総合芸術であると!!!全てが、、、脚本・演出・CAST・STAFFが調和され、真剣に戦い続ける!!!その素晴らしさを観ました。

静かに心に残る作品でした。

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